おかげさまファームの栽培の特徴の一つとして
草生栽培(緑肥利用)があります。
なすびを例に草生栽培についてご紹介します。
一つの圃場に、同じものを全て植えるのではなく、
列ごとに緑肥の草生帯を作ることよって、列ごと輪作という考え方をしています。
↓の写真だと、緑肥が植えてあるところに、
秋に大根(アブラナ科)がきます。
(大根の根っこに悪さをするセンチュウの一種に嫌な物質を
この緑肥は出します。)
草生部分を無駄と思わず、土作りを同時にしているんだと思うことが
草生栽培する意味があります。
今回は、なすびとなすびの間に、クロタラリアという豆科の緑肥を意図的に
栽培しています。
最初は生育が遅いので、
草取りが必要となりますが、
伸びてくると、草が生えにくくなります。
全面マルチもいいですが、
黒マルチは暑苦しく感じますし、地温が上がりすぎます。
なすびは高温野菜と一般的には言われますが、
黒マルチして栽培すると、温度が上がりすぎて、
根の生育が止まります。
結局、黒マルチの上に敷き藁などを施す必要性が生じます。
それよりも、黒マルチはには、土に育てるという効果はほぼありません。
今回は使ってませんが、緑肥とりわけ、イネ科と、豆科の緑肥を利用することで、
土の根圏生物層が変化していきます。土が育ちます。
ここで、草生栽培の利点をいくつかあげたいと思います。
1)夏の乾燥から土を守り、
雨の多いときは緑肥の根が排水管の役目となり洪水を緩和します。
雨が降らなくても、草があると、湿気から水分をキャッチし
ます。朝早く畑に行くと朝露ありますもんね。
2)緑肥に土の無機態窒素を吸収させ、有機態に
そして、その緑肥をすき込むことよって、
虫や微生物に分解され、無機態の窒素に戻ります。
(窒素循環、一時的保肥効果)。
3)緑肥をすき込まず、(今回は畦草を刈り敷いてます)
なすびの畝に刈り敷いていくと、
表層の土壌動物(フトミミズ、ヒメミミズ、サクラミミズ、
シデムシ、オサムシ、ササラダニ、トビムシなど)
が、集まり植物が腐植し、虫たちのフンが
微生物により分解され、
なすびの栄養となります。(追肥効果)
4)地温上昇抑制効果
植物は光合成時に、蒸散もしています。
その時に熱が冷やされる効果があるようです。
その結果地温が上がり過ぎない。
5)耕す効果
植物の根はとても不思議で、
とても硬い地盤でも年月をかけ耕していきます。
耕運機にはできない土の耕し方です。
緑肥は、雑草でもかまいませんが管理難しく種を落としてしましいます。
市販の緑肥だと管理がしやすいと思います。
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