2011年6月12日日曜日

卵が孵るまで(養鶏勉強編)

鶏はもちろん雄と雌がいて、交尾をして有精卵(受精した卵)から
雛が生まれてきます。
(受精していない卵は無精卵といいます。)


交尾をするとき、雄は雌の体の上にのっかり、雌の首あたりを
つつきます。(噛んでる?)
これをやらないとだめなのか?
わかりませんが、つつくことによって射精しているようです。
終わったあとは、雄雌ともに羽をバサバサして、
乱れた羽をきれいにして何もなかったごとく振舞います。
(用がすんだらけっこうあっさりですね)


ちなみに一度の交尾で一週間ぐらい交尾をしなくても
有精卵を生むと聞いています。
(本当かな?)
たしかに、精子がなくなったら雄に交尾を求めている雌を見かけます。
逆に雄の交尾を嫌がって逃げる雌も見かけます。


なんとなくですが、交尾するしないは雌が握っている?
感じがします。
雄はただ興奮して交尾を続けているだけのような・・・


ただ雌10羽に対して雄1羽ですから(有精卵にする確立高い)
雄は毎日がんばらないといけませんね。


またちなみにですが、雄が何羽いようと交尾をできる確立は
強い雄が高いのかな?という感じがします。
体小さく弱い雄は、強い雄が遠いところにいるときに
コソコソと交尾をしているようですが、やはり鶏社会も
楽ではありませんね。


さて、本題の「卵が孵るまで」ですが、
卵をかえす技術については、私は無知ですから
ここでは書きません。


単純に卵が孵るまでに何日かかり
発生の過程をみてもらって鶏に興味をもってもらえたらなと
思います。
(当たり前ですが、有精卵でないと温めても雛は孵りません。)


鶏の卵日記
温め1日目:胚のまわりに白い輪ができていますね。
(当たり前ですが、卵の黄身が雛になるわけではありません。)
(黄身は雛の栄養なのです。雛は胚の部分ですからね。)


温め2日目:胚の輪がドンドン広がっていきます。


温め3日目:胚の中心から血管が出てきています!
血なんでしょうか!?
血は骨髄の中で作られると習いましたが、鶏の発生過程をみると
まだ骨はできていない気がします。
血は骨髄だけじゃなさそうですね!
(興味があるかたは、小腸造血説⇒千島学説などを検索してみてください)


温め4日目:卵黄を包むように血管が伸びている。
温め20日目:口ばしで卵にヒビをいれる。
温め21日目:生まれる。
(個体差で何日かずれる可能性はあるかと思う。)


生まれたての雛は体が濡れていますが、1~2時間で乾いていきます。
2日ぐらいは餌を与えなくても、お腹に蓄ええた卵黄で育ちます。


ちなみに鶏は日齢で生育を見守ります。
(人間は年齢ですよね)
孵化直後は、「初生雛」
40日齢以降は、「中雛」
50日齢以降は、「大雛」
120日齢から初出産は、「若鶏」
(*初産はたいてい140日~150日齢)
180日齢で産卵率が50%超えた時点ぐらいを「成鶏」
(*180日齢はあくまでも目安です。個体差により210~240日齢かかる
場合などもあります。)
190~500日齢は、「産卵鶏」
それ以降は、「廃鶏」
などと呼んでいます。


上記の呼び名は各、種鶏場、養鶏場により異なります。
きちんとした呼び名はありません。
主に通例です。


*
この記事は06年10月29日に書いています。
養鶏に興味を持ってもらえたらいいなーと思って再度UPしました。
写真の卵は長野県畜産試験場で公開されていた卵を撮ってきたものです。


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